いなばの◯描きブログ

遠野の漫画練習blog

小説の素朴な疑問その5 小説って一冊完結型なの?

久しぶりの疑問シリーズ。

改めて、このタグでは管理人が小説に関する疑問をあれこれと考えるシリーズとなっております。

今日の疑問は『小説って一冊完結型なの?』

これ。前々回でも少し触れていますが、最近気がついたびっくりポイントです。今回はここを掘り下げつつ、妖精国の構成と絡めて語りたいと思います!(ある種の言い訳ともいう)

 

とある某日。うちにある小説たちを眺めて思った。あれ?みんなその巻で起承転結している?

不思議に思ってぐぐったら、小説は一つの話を一冊で書ききる仕様らしい。(長いと上中下巻もある)

そ、そうなの……?知らなかった……。

妖精国を見る。いま載せている妖精国の第1章、最初とラストがぜんぜん繋がっていない…!

 

………そうなんです。やってしまいました。まさか一巻完結型とはつゆ知らず、漫画のように作っておりました。

ここで漫画について補足すると、作品にもよりけりですが、ストーリー漫画の場合、巻末で大ピンチ→次巻で覚醒!とか、○○編が数冊続くことはよくあります。

理由は次の巻に引きがあったほうがいいからとか、単純に雑誌で掲載した順に載せてるからーとか色々かなーと。(プロじゃないからわからん!)

一話完結型の漫画でも、一冊に何本か収録された、小説でいう短編集に似た形です。だから一冊でひとつの話という漫画って見たことない……。

探せばあるとは思いますが、少なくともうちの本棚には無いです。

 

これを踏まえて、妖精国の第1章。

・冒頭第一話が読み切り仕様。かっこよく賊退治!

・二話から、物語が本格的に始動(連載)し、でもラストは謎を残して次の章(巻)へとつづく。

という、全く一冊で完結してない……。それに閑話を入れる場所に悩んで冒頭のあとに入れたから、一話(現在)→閑話(子供の頃)→二話(現在)と、話がぶつぶつに切れてしまっているという……

失敗した!盛大に構成見誤った!

うーん……いちおう冒頭はね。閑話と順番を入れ換えれば自然な流れになるのかなーと思うのですが、最後は直しようがない。マルル戦にステイルを絡めれば、ちょっとは話がまとまりそうだけど、それでも全然なんの謎も回収しないまま次章につづく……

うん、困った。一冊で長編まとめろとか無理があるよ!いっそ上中下巻で考えようかな思いました。

 

そもそも妖精国は大きく分けると三部構成なのです。第1部はちょうど3章分(3巻分)。だからどうしても1章で話がまとまらないのです。

もちろん章ごとにも小さなテーマはあるので、それにそっては話が進み、事態は解決します。例えば1章なら『始まりと青騎士編』だから、最後はサフィールの失脚で終了です。

だけど、フィーティアって何?とか、ゼノが時々みる夢は何だったの?ということは3章を読みきるまで分かりません。

つまり、1章を読んだあとモヤモヤが残る。さらにいえば、3章分読んでも物語の根幹は第2部で触れるので、人によってはやっぱりモヤモヤ…。

漫画でいうと、○○って何?あの人の正体ってもしかして!?ここがあの時に繋がるのか!とかとか。わくわくするやつです。

だけど小説は文字だけだから、わくわくよりもモヤモヤが強く残りそう。だから一冊完結型なのかなぁと思いました。(でも刊行スピードってそんなに変わらないし、三ヶ月か半年も待てば次が読めるので、打ちきり的な問題なのかも…)

 

ここで打開策!

第一部のモヤモヤを回避するために、前日譚的なプロローグ入れて、話の方向性はこんな感じですよ!と、先に読者さんへお伝えする。

これなら少なくとも物語の雰囲気は最初でわかるし、ひとつの手かなぁと思ったり。ただ、それはそれでプロローグが意味不明だとコメントをいただいたら、落ちこむ。(だから感想欄は閉じている!)

 

話をうまく展開するのって難しいです。まとめ。

・小説は一冊完結型らしい。もしくは上下、上中下。

・1章をどのくらい改稿するかは考え中。

・2章は上記の失敗を改善し、自然な流れで話が進みますが、物語の根幹にはまだ触れないよー