こんにちは!いまだサイトやTwitterが怖くて見られない遠野です。更新作業しなくてはと思うのに胃が痛いです。
今日は、ひさびさ素朴な疑問シリーズ!
主人公視点以外の話って、小説にどのくらい入れていいの?という疑問。
漫画なら絵で表現出来ることが、小説では表現できない!物語の構成が全然違う!すごくすごく悩みます。以下、ぐだぐだにならないよう、小説と漫画の違いを、3つのポイントに絞ってみました!
【その1】シーンの描き方
・漫画だと他のキャラの活躍が描ける
→複数視点でバトルを展開することができる。いっぽうこちらでは、という連戦的なものが描けます。
・主人公以外の心の声が吹き出しで読める
→日常、ギャグシーンなどでは必須な要素です。
・小説の場合は同時展開というものが出来ない
→確かに文章がうまい人は、ひとつの章に複数の心情描写を入れたり、神様的な視点で書けるのですが、初心者はやめとけと何かのサイトで見ました。
・主人公以外の活躍を書くのはあまり良くない
→主人公が負けるシーンも基本的にアウトだそうです。(えぇ…それじゃつまらないよ)
ここで、例として王佐ゼノの冒頭。
旧カクヨム版(※差替え前のはブログにあるよ)は途中でエドル視点になっています。そのため、街道を走る馬車の馭者が実はゼノだったのか!という、漫画的な手法が取れる。
プラス、馬が暴走するところ。ゼノの焦りとエドルの焦りが両方同じ章内に入っているので、人によっては読みにくいかもしれません。
なろう版。こちらは一貫してゼノの視点です。なので、実はゼノが馭者だったという驚きがなく、盛り上がりに欠ける。
でも視点が混ざらないぶん、状況の把握がしやすいのかなと。
つまり。旧カクヨム版が群像風な書き方にチャレンジした結果。なろう版が読みやすさ重視にリメイクしたもの。文体も前者がやや硬く、後者は柔らかいです。
【その2】画面構成の違い
遠野個人の感覚では小説はRPG。
操作キャラがいないところでは物語が進まず、他のキャラを知るにもあくまで操作キャラを通してになる、というイメージが何かあります。
だって、主人公いないとこ書いたら、その場面は誰が見てるの?というメタの発生が……いや、いる場面でもカメラ誰?っていうメタですが!
いっぽう漫画はドラマとか映画的な描写です。
主人公の目以外にも、いろいろな角度から、映像を繋いでいるようなイメージ。
他にも、少年漫画だと雑誌によりますが毎話バトルがあったり、なんか主人公がカッコイイ台詞をいって活躍してたり、負けても何かを学んで、やっぱりカッコイイ台詞を言っています。いわゆる大ゴマです。
でも小説だと、あまりキメ台詞とかないなーと思いました。
【その3】説明方法と主人公キャラ
世界観の説明をいれる場合、どうするか?
・漫画の場合、見開き数ページに渡って解説ばかり書かれていたら、もう読みにくい。アウトです。
→そのため、自然にキャラに会話をさせて、読者さんが分かりやすく、かつ退屈しない画面構成にする。
・小説の場合は、絵で解説できないぶん、キャラに語らせるとそのシーンが無駄に長くなりテンポが悪い。
→だったらさくっと地の文にまとめた方が早い(個人的な意見)
あとは、キャラの作り方も少し違うのかな。
・小説
誰が話しているのか分かるように、各キャラの口調が特殊なイメージがあります。
それと子供の主人公はあまりいない気がする…
熱血バカな少年漫画の主人公も見ないような。
この辺りは確かに幼さのある主人公だと、読みながらツッコミそうです。おい!敵に無闇に突っ込むなよ!頭使え!とか。個人的には、漫画ならそういう主人公は好きなのですが、小説だと、ある程度機転のきく主人公のほうがいいなぁ…。
【まとめ】
小説と漫画はキャラの構成もシナリオの構成も、根本から違う!(と思います)
バトルも小説だとあまり入れると、文字数かさむから1冊分に3~4回くらいなのかな?
などと、勝手に考察しております。
そんなこんなで記事冒頭の、他のキャラ視点。
バトルや軍記的要素がある場合、どうしても敵のようすとか、仲間内でもチームごとの戦いとか出てきてしまうのが悩みどころです。
そのとき、バトルをヒロインとかの目を通して主人公を見たり、他の仲間のほうの戦いは?と別のひとを描写するのっていいのかな。
読むひとにとって、興味のないキャラのシーンなんて、漫画以上に読み飛ばすのでは?少なくとも自分はそうだぞ、と悩みます。
特にweb小説だと、ずっと主人公にスポット当たっていないといけないとか聞きますし…
もういっそゲームのように敵VS仲間全員とかもありですが、それはそれで画面に密集していて、文字にするとてんやわんやです。せめてチーム戦に!
群像劇、もしくはヒロイン視点、あるいは相棒視点。
うーん、難しいですね!