文章の良しあしってなんだろう?
本日ふと、謎に包まれた遠野です。
このあたりは完全に個人の好みによるのでアレですが、遠野は頭に入ってくる文章が好きです。基本的に文字を読んでも頭に場面が浮かばない人です。
だから例えば、美しい庭を表現するとき。
・目の前に四方数メートル規模の花壇があって、花の品種がどうたら、色がどうたら、つらつら説明された文章と。
・美しい庭があった。だけの文章。
どっちのほうが頭に景色が浮かびますか?と聞かれたとき、当然どっちも頭に浮かばない遠野ですが、後者のほうが断然分かりやすい。つまり。
情報量の多い文章ほど読みにくい!
なので、情景描写は多くて5行。町とか、景色とか、人物像とか。長いと3行以降は飛ばし読みするから、会話の途中の仕草だとか、なにかの折にちょこちょこ知っていけるほうが好きです。
あと、修飾語が多いのも苦手なので戦闘描写も、
①)まるで鋭い牙のように、ウサギは敵の胸部へ剣を突き立てた。
ぼとりと落ちる赤い液塊。ぬるりと自身の手に絡みつく。あぁ気持ちが悪い。
②)それはさながら、獣のごとき鋭い爪だった。
ウサギはおぞましい声をあげる敵の胸部へと、まるで杭を突き立てるかのように、刃を深々と刺した。敵の口の端から、ごぼりと血が落ちてくる。
それが剣を伝ってウサギの手に絡みつき、ぬるりと不快な熱を残した。
とかなら、1番めのほう好みです。
簡単に、今どんな状況で、どうしたか、どう思ったのかが分かればいいので、文章が盛り盛りだと目が滑ってしまう。
でも、2番のほうが情緒的で、文章としては美しいなと思ったり。
それにこれは三人称ですが、一人称だとキャラの性格によって文体も変わるので、いろいろです。そして、不思議と一人称だと眠くならない気がする。
ただ。三人称でも、地の文や説明が多くても、すらすら読めるものもあるので、きっとその文章との相性なのかなと思いました。
言葉って難しいです!
そしてずいぶんと強いウサギだ!