書けない。今月は全く本編が進まず『もう嫌だ続き書きたくない』と思うほどに追い詰められています。しかしどうせ書けないのだ。だったら設定でも詰めるかと考え出したら止まらない!
やっぱり細かい背景とか想像すると楽しいよね。でも残念ながらそんな詳しい設定など作ったところで需要はないのだ!!今日は書きたい話と市場の需要の解離について考えてみました。
【書きたい物語】
・大きな目的に向かって進む物語。
・コメディ4割のシリアス6割。主人公の内なる葛藤。その世界独自の設定など。
・主人公は決して一番ではない。活躍もすればポカもする。劣勢も負けもある。厳しいことを言ってくるヒロインもいる。上げて下げて下げて上げてな展開。
・すでに完成された強さの主人公が弱体化したところから始まるなにその縛りプレイみたいな話からの本目的までの長い道のり。
・面白さが分かりにくい。スルメタイプ。
→つまり、Web小説向けと真逆を行っている。
このへんは『ネット小説と紙の本との違い』でググれば出てくるので割愛しますが、簡単に言えば『市場の需要と書きものが解離している』ということ。
管理人は主人公が一本の軸(目的)に向かって走るストーリーが書きたいのですが、なにぶん目的達成までの道のりが長いので、いや、これ読者さん、途中で読むのやめるよな……と。
しかも序盤は謎が多く、得られる情報も少ない。読み進めることで徐々に背景が分かっていく。それをどうなるのかと想像しながら読むのが楽しいけれど、いまの時代、それでは受けないです。ある程度最初からネタバレしていて、かつ、話も雰囲気も展開も──って長くなるのからこれも割愛しますが、とにかく時代にあっていない!
それと管理人は『色々しんどいことあったけど最後は報われる話』が好きです。だから主人公はけっこう追い詰められます。それでも悩みながら何とか乗り越える姿に生きる希望を見る。ここを自分の好みで書くと受けないし、上げて上げての流行りで書くと自分が楽しめないしで、もう二律背反…。
この、需要と好みが解離すぎて続きが書けない問題。
先日も似たような記事を書いておりますが、今日も今日とて悩んでいる!
この話、面白さが分かりにくいんですよ。なんでこんな構成にした?って自分でも思うんですけど、これが書きたかったから仕方がない。けれど、明確な面白さ。無双するとか不遇な環境からの逆転劇。のんびりスローライフ。そういうのがプロットの段階で組み込まれていない。では、主人公に共感できる序盤か?あるいは同情、応援、なんでもいいですけど、最初にそんな背景からスタートするのか?
しないんですよ。確かに主人公には記憶がない。言語も知識も全部初めから覚え直すけど拾われた先は恵まれていて苦労は少ない。しかも巻き込まれ型で話も展開する。主人公に何かやりたいことがあって、生き生きしているかというとそうでもない。こいつは何がしたいんだ?
単に友人との約束で国の宰相を目指すためにあれこれ頑張っているだけです。
仕える王子は厳しいし、まわりに振り回されながら中期的な目標(序盤は失われた宝剣を探す)に向かって話が進んでいく。能力は中途半端。記憶がない分、一般人よりやや強いレベル。急に強くなって無双する展開でもなければ始めから無双もしない。話の流れ的にも『いつか見返してやる!』みたいなスカッとものじゃない。いっけん、この話の面白さは一体どこ?という話の作り。
目的も『王佐(宰相)になる』だけど、本目的は違うところにあるから、本当のゴールはこれですよ、と読む側に最初に提示出来ていない不親切設計。これはあくまでゼノがライアスに仕える話。彼の宰相になるまでの過程を描きたいので、裏の目的は終盤まで隠されています。
さらには主人公の性格が途中で変わるまさかの事態。
そういうのもあり、話が少々複雑でそれを何とかうまくまとめるよう頑張っていますけど、力量不足。よって、読者さんからすればつまらない物語になってしまっている。それを分かっていて自分の書きたい話にしているのにやっぱり落ち込むという……。
もう半年になりますかね。結果を見るのが怖くて更新が再開できず、続きが書けず、いまだに投稿してPVがごっそり減った場面を引きずっているこの始末。
ミツバの登場シーンと、二章のゼノの負け。
前者は変更したのでともかく、後者は、不必要な負けイベントは入れないし、ここ伏線だから!!と、心の中で叫んでも伝わらない…。
もうな。今後は負け無しの展開(とくに精神的な敗北✕)にしないといけないとか、ほかのヒロインの性格どうしようとか、思考がグルグルする…。
とくにこれから出てくるヒロイン3。明るくていい子で管理人は好きですが、素直で裏の無い子って反感出そう。ある程度の『ズルさ』も無いと心が綺麗すぎて気持ち悪いとか言われそう。メインヒロインのリーアさんも裏がないし、ふわふわ世間知らずなお姫様は苦手な人は多そう…。とかとか。
このへんは主人公が一緒にいて疲れない子を基準としているからあまり変えたくないんだよなあ…。
そして3章も。完成したものが納得いかないから書き直したいのに手が止まる。
最初は『完結まで書きたい』がゴールだったのが、いつの間にか『人に評価されるもの』を書かなければと目標ズレを起こしてしまい、出来上がってみればそうじゃない状態に。しかも無理に書いたから、普段言いそうもないセリフをゼノに言わせたり、展開もだらだらしていてつまらない。なんかずっと会議とか謎解きとか会話ばっかで、そういうのいいからさっさと動こうぜ?みたいな仕上がりですよ。
それをもっと面白くて分かりやすい内容に現在修正しているのですが、それに何の意味があるんだろうと毎日虚無感に苛まれるんです。
どうせ自分しか読まないのだから、文章がおかしくても、展開が破綻していても、誰に文句を言われるわけじゃない。好きに書けばいい。誰かに遠慮して、地の文を減らすこともしなくていい。テンポが遅くてもじっくり書いていい。自分が見たいシーンのみを書き出して、あとは適当に繋げてしまえばいい。出来が悪くたって許される。
そう思うのに、自分自身がそれを許せない。
目指す目標が高すぎて、そのレベルに到達できなくていつも嫌になる。
評価されないものに価値はない。人に認められるものを書いてこそだろ?なのになぜ、自分はこの物語に時間を費やしているんだ。さっさと捨てて次を書けばいいのに。
と、あれこれ考えすぎてつまりはこう。
ばらかもんの一話ですね。そんなんで書いてて楽しいのか?状態です。楽しくなければいいアイデアなんて浮かばないし、文章も迷子です。現にこの記事も内容がまとまっておらず単なる愚痴…。
なにも考えず、結果なんて求めず、ただ楽しいからで好きな話を書けたらいいのになぁ…