いなばの◯描きブログ

遠野の漫画練習blog

今日は灰色

先日すごく絶賛されている小説を読んでみたのですよ。

でも、序盤で挫折して。うーん、文章は綺麗だけど人気の理由がよく解らない…。好きな人には刺さるだろうけど管理人の好みじゃない。だが人気ということはそれだけの理由があるということ。よし、ここはちょっくら分析するか!と、ぼちぼち読書をしておりました。(ドライアイ!)

 

一般的に言われる主人公の活躍。カタルシスの消化。Web小説ではとくにここのスパンをなるべく短く、一冊分の読後感ではなく、毎話、もしくは数話ごとにスッキリ感を求められる傾向が強いなと感じます。

むしろそうではないとすぐに切られてしまから、最後まで見た時の構想で書くと、そも最後まで読んでもらえないことがほぼほぼです。

だからすごく不思議で。その作品はそういった型から外れていて、とくべつ大きな事件も無く、主人公が毎回活躍するかといえばそうでもない。他の人が事件を解決することもあるし、オチはついてるけど、ゆっくりのんびり平らに進む印象でした。

実際、序盤まったく話が動かず。五話くらいで挫折し、でも面白さを見つけなければと頑張り二巻分。本当はダメな読み方ですけど台詞読みで流し、それは突然やってきた。びびびっと唐突に理解した。話の全体的な構造を見ると、某人気ラノベと同じ骨組み。かつ主人公は好印象、応援したくなる性格。しっかり鉄板を踏みつつ、これは受ける作りだなと思いました。ただ、けっこう読まないとその魅力が分からないので、根気強く読んでくれたファンにも恵まれ、総じて人気が出たんだろうなと、わーいです!!(分析してスパンと答えが出るとテンション上がる管理人です)

 

いつも、アニメも小説も漫画も、その作品の面白さ、魅力はなんだろう?どこに人は惹かれるのだろう、と考えながら見ています。昔は純粋に面白いからで見ていたんですけどね。最近はずっとそうですね。楽しむ、というよりも全て研究材料な感覚で、嫌な見方になったな…。

ともかく。そのあたりを踏まえて自分の小説を振り返ってみると、骨組み的には王道です。

【実はすごい魔導師が、正体隠して仕える主を王座につかせる話。(でも記憶喪失ぎみなので、思い出したら無双します!)】

いわゆる実力隠し。ラノベの鉄板ネタですね。と、なると王道条件は満たしているのになぜダメなのか?→答え『自分好みの話に作り変えているから』

 

①活躍よりも、その生き様を描いた話。若干哲学じみててめんどくさいかと。(そういう話が好き…)

②西洋風なのに和風が出てくる。(囲碁が出てきたり、そも日本ぽい国がある)

③魔法関連の設定が複雑。なるべく簡略化しようと思いつつ、変に凝ってしまっている。大衆受けを目指すなら魔法なんて理論も制限も関係なく、バーンと炎が飛び出してドカーンと敵をやっつければいいのです。魔法使いの種類?魔導品の種類?そんなの分かりやすく『一つ』でいいんです。なのに作中では魔導師と呼ばれる人には、純粋に魔法が使えるタイプと魔法道具に頼るタイプが出てくる。その魔法アイテムもモノによって呼び名が違う。そんなん読者、全部覚えられるか!って話です。

④長い。最後まで読まないと真のテーマが分からないとかRPGか!

⑤最強は過去。今は弱体化からスタート。【最初に記憶が戻り無双】ではなく【各地を巡り、徐々に使える魔法と記憶を思い出していく】ので、もう話の構成、書きたいものからして流行りと真逆をいっている。

 

主人公像もそうですよ。応援したくなる、共感できる、というのが最も大切な要素なのに、正直微妙なところです。

管理人から見てゼノは、日頃抱える悩みや考え方が自分とよく似ているので親近感があります。だけどロゼはよく分からない。

でもおそらく大半の人が、ロゼの方がまだ応援したくなる人柄だと答えるはず。

なぜなら、分かりやすいから。

『森育ちの女の子(エルフ)が師匠を探して王都で料理店を開く話』

言い換えれば、『田舎育ちの平凡な女の子が、好きな人を追って都会に出てきて、飲食店でバイトしたりする日常話』でしょうか。今時こういう設定があるのかはちょっと微妙なところですが…。(でも三つ年下の幼馴染みの女の子が上京してきてーみたいなラブコメいいよね)

 

話の構造がシンプルなほど読みやすく、人間模様も複雑よりかはある程度あっさりしている方が好まれやすい。毎回パターン化された話の方が、多少の飽きは出ても安心感がある。だからよく言われるのが『分かりやすい話を作れ』です。

単なる暇潰しの娯楽に葛藤だの心の内を描いても重いですし、最近はネタバレ的な事前情報を入れた上で物語を楽しみたいという傾向があるとか無いとか。どこの回から見ても、一話飛ばしても楽しめる話、そういう作りがここ数年増えた気がする。

よって、それを実践したのが氷の魔女。『依頼をこなして美味しいご飯』が基本デフォの構造。時折依頼じゃなかったり、食事シーンもばっさりカットされたりもしますが、大体いつもこのパターン。次いで人間模様もドロドロせず平和的に。主人公のロゼも比較的にあっけらかんとしていて悩むなら行動するタイプで。そんな形で作ってみたのですが、やはりダメしたね。もっとロゼに愛嬌を足すべきだったと反省しつつ、やっぱり描写不足かなとも…。

どうしても、この人の考え方や感じ方が解らなくて、ついついノル目線の書き方になってしまうんですよ。ちゃんとロゼの見える景色で書けていれば、もう少し読者さんが増えたかもしれない。昨今流行りの女主人公をと思ったのですが、ノルが主人公になっているような…あとは純粋に、話の作り方がヘタですよね。

自分で書いてて思いましたけど、ジャ●プのような面白い話が作れていない。あっと驚く展開とか、ビシッと締まる話とか、主人公かっけーみたいな熱くなる話とか。そういうのが足りない。あるいは恋愛を絡めた日常もの。ガン●ン系とか少女漫画とか、うぉーーってなる感じの、二人の関係性にニヤニヤするみたいなエピソードが組めておりません!

というかこれ、恋愛ある…の?いや無いな。ただの日常ものです。もう少しこう、恋愛の一つでも入ればいいのにヒーロー役が不在という…。反省点を挙げれば挙げるほどに致命的なミスをしていますね…。

 

でも、言い訳したい。

ロゼに合う相手って誰よ。長い寿命だから人間を選べば将来悲しい想いをするし、同族にしたらドラマがないし。人間との儚い種族差こそ尊さがあるもので。しかし、未来で悲しい別れにしかならないのにそれが分かってて書いたら可哀想だろ!だから超長寿のノル(星霊)との日常が一番かなと思うのです!

………うん、まあ、そんなんだから駄目なんですよね。キャラに感情移入すれば、冷静な判断を下せなくなるから、つまらない話になってしまう。結果、失敗作ですね、氷の魔女は。

本編の方は……こっちもそうですね。ネーム賞が駄目でそれでも諦め切れずに練り直して煮詰めて小説用に書いた話ですから。当初の面影も消えるくらいに変わったとはいえ、結局一度ダメだったものなので、どう足掻いても先が無いことくらい解っています。その分ストーリーを好きに書いていますけど、いかんせんのんびり進むし、山場も少ないし、平淡ですよ。

それでも。だとしても。きっとどこかに面白いと言ってくれる人が百人くらいはいるはず!と、儚い夢を見ております。

 

あー……、なんか思考がまとまらなくてグダグダになってきた…。

駄目ですね。遠野として載せる場合(活躍報告とか)は、ちゃんと文章を精査して、これは言っても大丈夫これはダメ、とか色々しっかりするんですけど、あくまでブログは中の人が書いているので適当です。

するとその日の頭のコンディションによってはグダグダな日記になるわけですね。しかもここ数日灰色カラーな世界でして、ひたすら絵を描いて気分転換を図っておりました。(あとで載せたい)

つまり。のんびりゆっくり平らに進む物語でも、人気が出ている作品もあるということは、この辺はもう運なんだろうなぁということ。それをいいと言って広めてくださるファンが現れ、声が増え、ランキングに載ってはじめて表の土俵に立てる。

そのあとランキングを維持できるかは、更新頻度や中身の面白さ、文章のうまさといった総合的なものがよりシビアに問われますが、少なくともランキングに載ることがいまの夢かな。そうでなければWeb小説なんて、たくさんの人に読んでもらえるわけがないのですから。

もうね、きのう更新したらごっそりPVが減ってショックですよ。あれかな、おとといの内容が重かった?ロゼの生い立ちが暗いから?それともシャベルの話がふざけすぎた?一応あれ、最初は刃物だったんだけど、コメディなのにガチな修羅場になりそうで武器をシャベルにしたんです。事実、忘れもしない幼稚園…いや、小学生の頃?に、近所の一つ上のお姉さんの家に遊びに行ったら誰かお友達が来てて、急にシャベルを向けられたという…。

いや、物騒ですよ。以来、シャベルの先端が怖い管理人です。ともかく、疲れた。シュークリーム食べよう。

 

【9/26追記】

鬱々を吐き出しけれども灰色日記ばかりだとこの人いつも同じことで悩んで堂々巡りだよ、進展ないよってなるので前回分にくっつけました。

 

普通に考えて、お客さんが10人しかいないのと、100人いるかでは、口コミ率が変わるよねって話。

母数が違うのだから広がる率が違う。さらに言えば、ポイント率も違います。

10人×10ポイン=100ポイン

100人×10ポイン=1000ポイン

いやいや、仮に10人お客さんがいたとして、全員がポイントを入れてくれるわけではありません。しかも同じタイミングで、なんてもっと無いでしょう。すると実際値は10分の1くらい。つまり、10ポインと100ポイン。

前者は論外。後者はこれだけ獲得できれば平日ならジャンル別ランキングに食い込めそうです。しかしだ。そも100人もお客さんがいない身では無理です。だいたい無名の作家じゃ固定ファンがいないし、実績もないから初めから見向きもされません。

それでも、スコップされてーとか思っていた時期が管理人にもありました。ひとときの儚い夢でした。するとどっこい、最初からアクセス数が一桁、二桁ではどう足掻いてもアクセス数は上がらない…!

悲しいですね。でも、しょうがない。現実は厳しいのです。

というか、管理人自身滅多にWeb小説は読まないです。スマホで読むと目が痛くなるから、紙一択です。書籍になってるやつは読む…けど、最初から出版社経由のものが多…いや、そもそも小説自体をあまり読まないです。漫画が多いです。

そんな、自分でも本を読まないくせに読者さんたちには読んでほしい、なんてよく考えたらワガママすぎるなと思ったら、うん…まあ、倉庫でいいやもう…と落ち着きました。

 

そして。お前本読まないくせになんで小説書いてんの?ってやつですけど、それは絵が書けないからですね。漫画にするより早く完成するし、キーボードを打つのが楽しいから何やかんや書いています。

でもです。読まないなりに、ちゃんと勉強はしました。ちなみに教本は『甘ブリ』と『少年陰陽師』です。

前者はすっっごく読みやすくて笑えるので何周くらいしてるかな?出版在庫の関係で悲しくも三巻と四巻が手に入らないですけど、それ以外の巻は何回も熟読しております。アニメ大好きでした。9巻ください。後者は、すっっごくバトルシーンが解りやすく、心情を交えた風景や動作の表現が勉強になります。昔、友人が好きだったのを思い出して探したら文庫で出てて、しかしこちらも何巻か取り寄せ不能という。増版してほしいな…。

 

この二冊を基礎に他をちょこちょこ読んで学び、今の形に落とし込んだ感じです。

その実かなり苦労しました。普段から本を読んでいれば自然と身に付く文法や語彙力がまったくないゼロからのスタート。例えるなら、丸人間しか描けないところから普通の人間を描けるようになるまでの遠い道のり。3年くらいはかかるでしょうか。ええ、管理人のことですとも。

総じて、どっちも大変。

料理みたいに少しやってすぐ出来ればいいんですけどね。こと芸術・文学は無理ですよ。センスと頭脳の問題だし、誰にでも出来るわけではないです。それを毎日毎日、本から語句を紙に書き出し、助詞・副詞の使い方をネットで調べ、何かもうこの辺感覚じゃない?と思いつつ、とりあえず日常で通じる語句と言い回しを使えばいいか、と結論付け今に至ります。

絵もそうですね。うまいとかヘタとか、商業的な話で言えばありますけど、正直この辺好みだしな…。文章も絵も、自分の信じる『好き』を突き詰めればいいんじゃないかなーと最近は思います。そうやってやっている内にいつか形になるのでは?とも。

 

まあ、ともかく。そんなしんどい過程を経て何とか小説っぽいものを書いていますけど、頑張ったところでWebではこういう話は受けないからなー…。

ここは雑誌と同じです。花ララででジャ●プ的な絵柄と話を連載出来るかと言ったら無理ですよ、多分。ジャンル間違え感に読者さんもびっくりです。それと一緒で、なろう系が売りのサイトに異なるジャンル(非テンプレ)を持っていっても相手にされるわけがないのです。

 

だから、そういう場合は公募を狙うべきなのですが、そも。どこのレーベルに出したらいいのかがよく分からない…。ラノベって男女向けがはっきりしているから、どっちも向けの話の場合って出すとこ無くないか?と思ったり。

もちろん出すならちゃんとレーベルカラー調べて書きますが、だったらネーム賞の話を考えたいかな。だってコミックのほうが売れるし…(生活費的な意味で)

まあ、いつも出してたところが終わってしまったので、出したい雑誌もネームの応募は受け付けていないしでドン詰まり!つべこべ言わずに他の雑誌の特徴調べて受かりそうな話を書くしかないか、と思いつつ、思考を停止して今の話に逃げております。(だからめんつゆ飯が続くんだよ!たまには醤油が欲しいよー!)

 

と、追記をぐだぐだ入れました。

ふしゼノの続きはぼちぼち進展中です。ただ、頭の中では勝手にストーリーが展開されるのにそれを文字化できない、って感じが続いていて、まだ春からのスランプが回復しきれていないです。脳の働きが鈍ってるのか、前と同じリズムや言葉の選びが出来ず、書いていてもしっくりこんのです。

だけど、正直文章なんぞ最低限伝わればいいし、読んでて流美なほうが確かに心地は良いですけど、売れてる作品を見ても大体内容です。キャラ売りとかシナリオがすっごい面白いとか。人間どっちも完璧に、なんて無理ですからどっちかに比重は寄るのだ…!(※上の二冊はどちらも完璧ですが、それは稀な例です)

 

ま、このへんはもう書いてる内に文章力は戻るさ…と、なんか諦めの境地ですね。以前は口に出して『音』を頭に叩き込んで、そのリズムと言葉の響きで前章と同じように書けていたんですけど、今はそれが出来ないから、しゃあないです。

また一から文体を作る感覚です。それでも、染み付いた癖は残っているから、書いてる内に調子を取り戻すことを祈っております。(エンドレス)