真ん中!
鶏の唐揚げをどの段階で食べるかと聞かれたら、中間くらい。2つあれば、一番始めに食べて、もういっこは最後に取っておきますね。
妖精国は記憶喪失モノを兼ねています(1章の閑話参照)。
メインはライアスと共に王座を目指すお話ですが、裏テーマというか本テーマは記憶に関わる事柄です。
記憶喪失、王道ならば徐々に記憶を思い出していき、物語のクライマックスで一気に主人公の素性が分かる。それが綺麗なお話の作り方です。
でも……それ、待てる?
例えるなら、目の前のお皿に鶏からが見えているのに、透明な箱で遮られて、手が伸ばせない。そんな心理状態です。そのうえで、仮に事故や病気で先が書けなくなったら?美味しいところが、鶏からが、永遠に手に入らなくなる。
そうです。待てないよーー!だから少し展開を変えてもいいかな…!
定石通りのプロットを、物語の序盤に記憶をざっくりと思い出してから欠けた記憶を探す展開に変えたい。どうせ読者自分しかいないし、いいよね?変えて。
と、魔が差した結果。
無理だった!シナリオが崩れる!少しの差し替えで保てる内容じゃなかった…!
正体バレはね。別にいいのですが、問題はストーリーに影響が出ないように、どうしても、序盤に戻る記憶を一部に留める必要があるということ。
しかもあれは知っているのに何故こっちは思い出せない?とか、ある種のご都合展開になってしまう。それを防ぐ為に規則性の枷をつけますが、エピソード管理が難しい。
何より、最大の問題は視点が変わること。記憶を思い出す前と後だと、物事の見えかたも変わるわけで、うまく話が転がらない!
がーん、がーん。思ってた以上に物語の根幹に関わっていた件。
いるよね…こういう形だからこそ活きる配役って。だけど物語の後半に山場を持ってくると、楽しみがそこまでお預けの状態です。ご飯はこまめにくれ。
たしかに王子たちと各国を回ったり、フィーティアと戦ったり、もちろん楽しい内容なんですよ?イナキア編とかクレハやアルス、可愛いシュバルツァーだって出てきます。
ただな…記憶を取り戻したゼノが一番好きだから、前半やる気出ない…
うまく自分に餌を撒いて動かさないと。いっそ後半も同時に書こうかなぁ…あとで繋げればいいし。こう、過程をのんびり楽しむ心の余裕が欲しいですね。